1. 道具と台の名前
まずは、よく出てくる道具の名前を覚えましょう。上手な人のアドバイスやルールの説明がぐっと分かりやすくなります。
| 名前 | 意味 |
|---|---|
| キュー | 玉を撞く棒 |
| 手玉 | キューで直接撞く白い玉 |
| 的玉 | 手玉を当てて動かす、番号の付いた玉 |
| チョーク | キューの先に付ける滑り止め |
| ポケット | 台にある6つの穴 |
| クッション | 玉が当たって跳ね返る台の縁 |
ビリヤードでは、キューで撞いてよいのは手玉だけです。手玉を的玉に当てて、的玉をポケットに落とすのが基本の流れです。台の各部の名前は「ビリヤード台の各部の名前」で図を使って紹介しています。
2. 構えの3つの要素
構えは、次の3つの要素でできています。
- スタンス: 足の位置と体の向き。右利きなら右足を後ろに引いて体を少し斜めに向け、キューが体の右側を通るように立ちます
- ブリッジ: キューを支えるもう一方の手の形。台に手を置き、指でキューの通り道を作ります
- グリップ: キューの後ろ側を握る手。強く握りしめず、軽く支える程度にします
最初から形をきれいに作るのは難しいので、「体がぐらつかない」「キューが左右にぶれない」ことを意識するだけで十分です。それぞれのくわしいやり方は「正しい構え方(スタンス)」「ブリッジ(手の形)の作り方」「グリップの握り方と力加減」で解説しています。
3. ゆっくり、まっすぐ撞く
初心者がいちばんやりがちなのが、強く撞きすぎることです。力を入れるほど体やキューがぶれ、手玉は狙った方向に転がりません。
最初は、手玉の真ん中を、ゆっくりまっすぐ撞くことだけを目標にしましょう。肘から先を振り子のように前後に動かし、肩や体はなるべく動かさないのがコツです。撞いたあとはすぐに体を起こさず、キューを前に出したまま少し止まると、まっすぐ撞けたかどうかを確かめられます。
まっすぐ撞けるようになってきたら、手玉の転がる距離を調整する練習に進みます。力加減については「力加減(スピード)の調整」をご覧ください。
ポイント
狙った玉が入らなくても気にしなくて大丈夫です。最初の目標は「手玉が思った方向へ転がること」。入るかどうかは、そのあとについてきます。
4. チョークをこまめに付ける
キューの先端には、タップと呼ばれる革が付いています。ここにチョークを付けておかないと、撞いた瞬間にキューが手玉の上を滑り、「カツッ」という音とともに手玉があらぬ方向へ転がることがあります。これをミスキューと言います。
チョークは、数回撞くごとに付けるくらいの気持ちで、こまめに付けましょう。キューの先をチョークにぐりぐり押し付けるのではなく、チョークを軽くこするように動かして、タップの表面に薄く均一に付けるのがコツです。付け方は「チョークの役割と正しい付け方」でくわしく紹介しています。
5. 簡単なルールとマナー
ルールは、まずエイトボールから覚えるのがおすすめです。自分の組の玉なら、どれから狙ってもよいので、入れやすい玉を選べます。基本は次の3つです。
- 1〜7番(ソリッド)と9〜15番(ストライプ)のどちらかが自分の組になる。どちらになるかは、ブレイクのあとに最初に入れた玉で決まる
- 自分の組の玉をすべて落としてから、最後に8番を落とした人が勝ち
- 途中で8番を落としてしまうと負け
手玉をポケットに落としてしまう(スクラッチ)、相手の組の玉に最初に当ててしまう、といったミスはファウル(反則)になり、相手の番に代わります。ファウルの種類は「ファウルの種類と判定」、ゲームの流れは「エイトボールのルール」で説明しています。
マナーも、最初は次のことを守れば十分です。
- 台の上に飲み物や物を置かない
- 台に腰かけたり、もたれかかったりしない
- 隣の台の人が構えているときは、その人の近くを通ったり話しかけたりしない
どれも、台を傷めないため、周りの人が気持ちよく遊べるための決まりです。ほかのマナーは「ビリヤードの基本マナー10か条」にまとめています。
注意
撞くときに両足が床から離れると、ルール上はファウルになります。遠くの玉を撞くときに台に乗り出しすぎないよう注意しましょう。届かないときは、お店にある道具(レスト)を使う方法もあります。
5つを覚えたら、あとは台に向かうだけ
ここで紹介した5つは、どれも1日で完璧にする必要はありません。台の前で何度か撞いてみるうちに、自然と身についていきます。
初めてビリヤード場に行くときの流れは「ビリヤード場に初めて行くときの流れ」で紹介しています。あわせて読んでおくと、当日も迷わず楽しめます。