ナインボールの目的と玉の並べ方
ナインボールは、手玉(白い玉)と、1番から9番までの的玉(狙う玉)の10個で遊ぶゲームです。9番の玉を正しく落とした人が、そのゲーム(ラック)の勝ちになります。1ゲームが短く、勝ち負けの決まりも単純です。
玉は、ひし形に並べます。一般的な並べ方は次のとおりです。
- 1番をひし形の先頭(ヘッド側、手玉に近い側)に置き、フットスポットの上に合わせる
- 9番をひし形の真ん中に置く
- ほかの玉(2〜8番)は順番を決めずに置く
- 玉どうしをすき間なく、ぴったり寄せる
フットスポットやヘッドストリングの場所は「ビリヤード台の各部の名前」で確かめられます。
ポイント
大会などでは、9番をフットスポットの上に置く「ナインオンフット」という並べ方を使うこともあります。ゲームを少し難しくするための比較的新しい並べ方で、ふだん遊ぶぶんには上の並べ方で問題ありません。
ブレイクショット
最初の1打をブレイクショット(ブレイク)と言います。手玉はヘッドストリングより手前(ヘッド側)の好きな場所に置いて撞きます。WPA 世界統一ルール(世界プール・ビリヤード協会が定める公式ルール。以降 WPA ルール)では、ブレイクでも最初に1番に当てなければなりません。
ファウルをせずにブレイクで9番を入れれば、その時点で勝ちです。
ブレイクのくわしい決まりは「ブレイクショットのルール」で説明しています。
WPA ルールでは、ブレイクはゲームごとに交代で行います。
ゲームの進め方
ブレイクの後は、次の決まりに沿って交互に撞いていきます。
- 毎回、そのとき台に残っている一番小さい番号の玉に、最初に手玉を当てる
- 最初に正しく当てていれば、入るのはどの玉でもかまわない
- 玉が正しく入れば、続けてもう一度撞ける
- 玉が入らなかったときは、相手の番になる。相手は手玉が止まった位置からそのまま撞く
たとえば台に3番が一番小さい玉として残っているとき、手玉を3番に当て、3番が9番に当たって9番が入れば、それで勝ちです。このように的玉を別の玉に当てて落とす撞き方をコンビネーションと言います。ナインボールでは、どのポケットに入れるかを前もって言う必要はありません。
ファウルなしで入った玉は、9番以外は台に戻しません。9番がファウルで入ったときや台の外に飛び出したときは、フットスポットに戻して(スポットして)ゲームを続けます。
プッシュアウト
ブレイクでファウルが無かったとき、その次の1打に限ってプッシュアウトを選べます。撞く前に「プッシュアウト」と宣言すると、その1打では「一番小さい玉に最初に当てる」「当てた後にクッションに届かせる」という決まりが外れ、手玉を好きな場所へ転がせます。
プッシュアウトの後は、相手が「自分で撞く」か「プッシュアウトした人にもう一度撞かせる」かを選びます。ブレイクの後に狙う玉が隠れてしまったときに使う、駆け引きのための決まりです。
プッシュアウトでも、手玉が入るなどのファウルは通常どおり取られます。プッシュアウトで入った9番は、戻して続けます。
ファウルとフリーボール
次のようなことをするとファウル(反則)です。
- 手玉がポケットに入る、または台の外に飛び出す
- 一番小さい番号の玉以外に最初に当てる
- 手玉が的玉に当たった後、どの玉もクッションに届かず、玉も入らない
- 的玉を台の外に飛び出させる
ファウルをすると相手の番になり、相手は手玉を台の上の好きな場所に置いて撞けます。これをフリーボール(ボールインハンド)と言います。ファウルの種類は「ファウルの種類と判定」でくわしく紹介しています。
WPA ルールでは、同じゲームの中で正しい1打をはさまずに3回続けてファウルをすると、そのゲームの負けになります(3ファウル)。2回続けた人が台に向かうときは、相手や審判が「2ファウルです」と知らせることになっています。
お店や仲間内のルールとの違い
友達どうしで遊ぶときは、WPA ルールの一部を省いたり変えたりすることがよくあります。よく見かける違いをまとめます。
| 項目 | WPA ルール | お店や仲間内でよくある遊び方 |
|---|---|---|
| ブレイクする人 | ゲームごとに交代 | 勝った人や負けた人が続けてブレイクするなど、取り決めはいろいろ |
| プッシュアウト | ある | 使わずに遊ぶこともある |
| 3ファウル | 負けになる | 取らずに遊ぶこともある |
どの決まりで遊ぶかは、始める前に相手と確認しておくと、途中でもめずに楽しめます。