マナーは「台」と「人」への気づかい
ビリヤードのマナーは、むずかしい作法ではありません。もとになっている考え方は2つだけです。
- 台と道具を傷めない: ビリヤード台は、平らな石の板の上にクロス(台に張られた布)を張った精密な道具です。少しの傷やへこみでも、玉の転がり方が変わってしまいます
- 撞いている人の集中をじゃましない: ビリヤードは、構えてから撞くまでの一瞬の集中が大切な遊びです
この2つを頭に置いておけば、初めての場面でもどうすればよいか判断できます。ここでは、特に大切な10か条を紹介します。
台と道具を大切にする
1. 台の上に物を置かない
飲み物、スマートフォン、かばん、上着などを台の上やレール(台の縁の木の部分)に置くのはやめましょう。飲み物がこぼれるとクロスにしみができ、元に戻せなくなることもあります。飲み物は、台から離れた専用のテーブルや棚に置きます。
2. 台に座らない・寄りかからない
台の縁に腰かけたり、体重をかけて寄りかかったりすると、台の水平がくずれる原因になります。遠い玉を撞くときに台に身を乗り出すのはかまいませんが、公式ルールでも撞くときは片足を床に付けておくことになっています。
3. キューを大切に扱う
キューを壁に斜めに立てかけたままにしたり、床をトントンと突いたりすると、曲がりや傷みの原因になります。使わないときはキュー立てに戻しましょう。扱い方は「キューの各部の名前と扱い方」でくわしく紹介しています。
4. 玉を跳ばす撞き方は店のルールに従う
キューを立てて撞いたり、手玉をジャンプさせたりする撞き方は、うまくできないとクロスを破ってしまうことがあります。こうした撞き方を禁止している店もあるので、試したいときは事前に確認しましょう。
5. チョークを丁寧に扱う
チョークは粉の面を上にして置き、台のクロスの上には置かないようにします。付け方は「チョークの役割と正しい付け方」をご覧ください。
ポイント
飲食の後は、手をふいてから台に戻りましょう。手の油や汚れがキューやクロスに付くと、滑りが悪くなります。
周りの人に気を配る
6. 隣の台の人が構えていたら待つ
ビリヤード場では、台と台の間がそれほど広くありません。自分が撞こうとしたとき、隣の台の人が同じ場所で構えていたら、相手が撞き終わるまで待ちます。お互いが同時に構えてしまったら、先に構えた人を優先するのが一般的です。
7. キューの後ろと周りに気をつける
キューは長いので、構えたときや向きを変えたときに、後ろや横にいる人に当たることがあります。構える前に、周りに人がいないかを確かめましょう。歩くときは、人が構えている真後ろを通らないようにします。
8. 大声や騒ぎすぎに気をつける
仲間とわいわい楽しむのもビリヤードの魅力ですが、周りの台では集中して撞いている人もいます。大きな声で騒いだり、走り回ったりするのは控えましょう。
ゲームの始めと終わり
9. あいさつをする
ゲームを始めるときに「お願いします」、終えるときに「ありがとうございました」とあいさつするのが、ビリヤードの習慣です。知らない人と対戦するときはもちろん、友達どうしでも、ひと言あるだけで気持ちよく遊べます。
10. 使った道具を片付ける
遊び終わったら、借りたキューを元の場所に戻し、玉をまとめておきます。玉をラック(並べる枠)に入れるのか、かごに戻すのかなど、片付け方は店によって違います。分からないときはお店の人に聞きましょう。
注意
ここで紹介したのは一般的なマナーです。飲食できる場所や片付け方などの細かい決まりは店によって違うので、お店に掲示されているルールがあればそちらを優先してください。
対戦中のマナーも覚えておこう
友達や知らない人と対戦するときは、相手が撞いている間の過ごし方にもマナーがあります。立つ位置や声のかけ方などは「相手が撞いているときのマナー」でまとめています。初めてビリヤード場に行くときの流れは「ビリヤード場に初めて行くときの流れ」も参考にしてください。