1人練習のよいところ

ビリヤードは相手がいなくても練習できるスポーツです。ゲームでは配置が毎回変わるため、同じ撞き方を何度も試すことはなかなかできません。1人なら、同じ配置を繰り返し撞いて、うまくいく撞き方を体で覚えられます。

ここで紹介するメニューは、特別な道具が無くてもできるものばかりです。キューを借りられるお店なら、手ぶらでも始められます。

基本の練習メニュー6つ

順番 メニュー ねらい 時間の目安
1 素振り 構えとストロークを整える 5分
2 手玉の往復 まっすぐ撞けているかを確かめる 10分
3 まっすぐの穴前 狙った方向へ的玉を送る 10分
4 ストップショット 手玉を止める 10分
5 押し球・引き球の距離感 手玉を進める・戻す 15分
6 力加減 手玉を狙った距離で止める 10分

上から順に行うと、約60分です。時間が無い日は、1・2・3・6を5分ずつ行う30分のコースでもかまいません。

1. 素振り(5分)

玉を撞く前に、構えてキューを前後に動かすだけの素振りをします。手玉を置いて、撞く直前まで構えて止める練習でもかまいません。

を確かめます。構え方は「正しい構え方(スタンス)」、手の形は「ブリッジ(手の形)の作り方」で紹介しています。

2. 手玉の往復(10分)

手玉だけを使う練習です。手玉をヘッド側(ブレイクで手玉を置く側)のスポットに置き、反対側のフットレール(短い辺の縁)の中央に向けて、中心を撞きます。手玉がクッションに当たってまっすぐ跳ね返り、行きと同じ線の上を通って元の位置の近くまで戻ってくれば、まっすぐ撞けています。戻ってきた手玉はキューで止めず、手で受け止めるか、そのまま転がしておきましょう。

戻ってくる手玉が左右にずれるときは、キューがまっすぐ出ていないか、撞点が中心から左右にずれています。最初はゆっくりの速さで、手玉が台を往復して戻るくらいの力で撞きましょう。

3. まっすぐの穴前(10分)

的玉をポケットの手前、玉2〜3個分くらいの位置に置きます。手玉を的玉からさらに30cmくらい離し、手玉・的玉・ポケットがまっすぐ並ぶようにします。この「入れやすい配置」で、確実に入れる練習です。

10球撞いて何球入ったかを数えましょう。10球中9球以上入るようになったら、手玉と的玉の距離を少しずつ離していきます。うまく入らないときは、狙いではなくストロークがぶれていることが多いので、2の手玉の往復に戻ってみてください。

4. ストップショット(10分)

3と同じまっすぐの配置で、的玉を入れたあと手玉をその場で止める練習です。手玉の中心か、中心の少し下を撞きます。手玉が前へ転がる場合は撞点を少し下げ、手前へ戻る場合は少し上げて調整します。

手玉を止められるようになると、次の玉を狙う位置を自分で決められるようになります。撞点の考え方は「撞点(どこを撞くか)の基本」を参考にしてください。

5. 押し球・引き球の距離感(15分)

同じまっすぐの配置で、的玉を入れたあとの手玉を、狙った距離だけ進めたり戻したりします。

撞点は固定し、力加減だけで距離を変えるのがコツです。押し球は手玉が進みすぎてポケットに落ちやすいので、弱めの力から始めましょう。撞き方は「押し球(フォロー)」「引き球(ドロー)」でくわしく説明しています。

6. 力加減(10分)

手玉だけを使います。ヘッド側から手玉を撞き、フットレールのクッションに1回当てて戻ってきた手玉を、ヘッドレール(自分の側の短い辺の縁)のできるだけ近くで止めます。クッションに当てずに止まったり、ヘッドレールに当たって跳ね返ったりしたら力加減が合っていません。

慣れてきたら「台の真ん中で止める」「サイドポケットの横で止める」など、止める場所を変えてみましょう。力加減の考え方は「力加減(スピード)の調整」で紹介しています。

ポイント

練習の成果は、数で記録すると分かりやすくなります。「穴前10球中7球」「力加減10回中4回」のようにメモしておくと、次に来たときに上達が実感でき、練習を続ける励みになります。

練習を続けるコツ

よくある質問

どのくらいの頻度で練習すればいいですか?

決まりはありませんが、間を空けて長く練習するより、短い時間でも回数を重ねるほうが感覚を忘れにくいと言われます。まずは週に1回、30分からでも続けてみてください。

1人で台を使ってもいいのでしょうか?

多くのビリヤード場では、1人でも台を借りられます。料金や利用の仕方は店によって違うので、お店の案内を確認しましょう。