キューの全体図
キューは、玉を撞くための長い棒です。長さはおよそ145〜150cmで、先端に向かって少しずつ細くなっています。下の図は、キューを横から見たところです。番号は表と対応しています。
| 番号 | 名前 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | タップ | 手玉に直接当たる先端の革 |
| 2 | 先角(さきづの) | タップの下にある白い部分。シャフトの先を守る |
| 3 | シャフト | キューの前半分。ブリッジ(手で作る支え)に乗せて滑らせる |
| 4 | ジョイント | シャフトとバットをつなぐねじの部分 |
| 5 | バット | キューの後ろ半分。重さの大部分がここにある |
| 6 | グリップ | バットのうち、手で握る部分 |
| 7 | バンパー | いちばん後ろに付いたゴム |
先端側: タップ・先角・シャフト
タップは、手玉に当たる革の部分です。直径は12〜13mmほどのものが多く、表面は少し丸く削られています。チョークを付けてすべりにくくし、手玉の狙った場所を撞けるようにします。チョークについては「チョークの役割と正しい付け方」でくわしく紹介しています。
タップの下の白い部分が先角です。撞いたときの衝撃からシャフトの先を守る役目があり、樹脂などで作られています。
シャフトはキューの前半分で、木(主にメープル)で作られたものが多く、最近はカーボン製もあります。構えたときにブリッジに乗せて前後に滑らせる部分なので、表面がなめらかなことが大切です。
手元側: ジョイント・バット・グリップ・バンパー
多くのキューは、真ん中で2本に分けられる作りになっています。そのつなぎ目がジョイントで、ねじ込んで1本にします。分けられるので、持ち運びやケースへの収納がしやすくなっています。ハウスキューには、分けられない1本物のものもあります。
バットはキューの後ろ半分で、キュー全体の重さの多くはここにあります。バットのうち手で握る部分がグリップです。糸を巻いたものや革を巻いたもの、何も巻いていない木のままのものがあります。握り方は「グリップの握り方と力加減」で説明しています。
いちばん後ろに付いているゴムがバンパーです。キューを床に立てたときの衝撃をやわらげ、床とキューの両方を傷から守ります。
ハウスキューの選び方
ビリヤード場では、お店に置いてあるキュー(ハウスキュー)を借りて遊べます。並んでいるキューは見た目が似ていますが、状態は1本ずつ違います。次の3つを確かめて選びましょう。
- タップの状態: 表面が平らにつぶれていないか、はがれかけていないか、すり減って先角が見えそうになっていないかを見ます。丸みが残っているものを選びます
- まっすぐさ: キューの先を目の高さに持ち、片目で先端からのぞいて大きく曲がっていないかを確かめます
- 重さ: ポケットビリヤードのキューは、500〜600g前後のものが一般的です。何本か持ち比べて、振ったときに重すぎないと感じるものを選びます
重さが表示されているキューもあります。迷ったら、真ん中くらいの重さを選ぶと扱いやすいでしょう。
ポイント
ハウスキューは1本ずつ状態が違います。撞いていて手玉が滑る、まっすぐ撞いたのに曲がるなど違和感があれば、別のキューに替えてみましょう。
キューを扱うときの注意
キューは木でできていて、扱い方によっては曲がったり傷んだりします。お店のキューもみんなで使う道具なので、次の点に気をつけましょう。
- 壁に斜めに立てかけない: 長い時間斜めにしておくと曲がる原因になります。使わないときはキュー立て(ラック)に戻すか、まっすぐ立てておきます
- 床を突かない: バンパーがあっても、床をトントン突くとキューにも床にも負担がかかります
- 振り回さない: キューは長いので、向きを変えたときに周りの人や照明に当たることがあります。持ち歩くときは先を上に向けて立てて持ちます
- 台の上に置かない: 台の上に横たえると、転がって玉を動かしてしまったり、クロス(台に張られた布)を傷めたりします
- 濡れた手や汚れた手で触らない: 飲み物や食べ物で手が汚れていると、シャフトがべたついて滑りが悪くなります
注意
タップがはがれた、キューにひびが入ったなど、使っているうちに傷みに気づいたら、そのまま使い続けずお店の人に伝えましょう。
よくある質問
自分のキューは最初から必要ですか?
必要ありません。ハウスキューで十分に練習できます。通うようになって、毎回同じ感覚で撞きたいと感じてきたら、自分のキューを考えるとよいでしょう。
ブレイク用のキューは何が違うのですか?
ブレイクショット(最初の1打)用のキューは、強く撞いても傷みにくいように、タップが硬く作られているものが多くあります。置いているかどうかは店によって違います。