待っている間の基本は「じゃましない」

ビリヤードは、1人ずつ交代で撞くゲームです。相手が撞いている間、自分は待つ側になります。このときのマナーの基本は、相手の集中をじゃましないことです。

構えてから撞くまでの数秒は、どんなに上手な人でも集中が必要な時間です。わざとでなくても、目の前で人が動いたり、物音がしたりすると、狙いがずれてしまいます。自分が撞くときにされたくないことはしない、と考えると分かりやすいでしょう。

待つ場所と姿勢

相手の視界に入らない

相手が構えたとき、狙っている方向の先に立つのは避けます。特に、狙っているポケットの真後ろや、玉が転がっていく方向の正面は、相手の目に入りやすい場所です。

待つときは、台から少し離れた場所で座るか立って待ちます。ビリヤード場によっては、台の近くに待つための椅子が置いてあります。

動かない・音を立てない

相手が構えに入ったら、歩き回ったり、キューを動かしたりするのはやめましょう。チョークを付ける、飲み物を飲むといった小さな動きも、相手の視界の中では気になるものです。撞き終わるまでは、静かにじっとしているのが基本です。

スマートフォンの着信音や通知音も集中を乱します。対戦中は音が鳴らないようにしておきましょう。

ポイント

相手が構えに入ったら、それまでしていた会話もいったん止めます。相手の構えが「静かにする合図」と覚えておくと迷いません。

声のかけ方

構えている人に話しかけない

相手が台の周りを歩いて狙いを考えているときや、構えているときに話しかけるのは控えます。話したいことがあれば、相手の番が終わってからにしましょう。

アドバイスは求められたときだけ

経験のある人ほど、つい「こっちを狙ったほうがいい」と言いたくなるものです。しかし、対戦中に頼まれていないアドバイスをするのは、相手の判断にじゃまをすることになります。相手から聞かれたときに答えるくらいがちょうどよいでしょう。

よいショットには声をかけてよい

相手が難しい玉を入れたときなどに、撞き終わってから「ナイスショット」と声をかけるのは、気持ちのよい習慣です。ただし、撞いている途中や、玉が転がっている最中に声を出すのは避けます。

ファウルに気づいたとき

ファウルは、ルールで禁止されている反則のことです。手玉がポケットに落ちる、狙うべき玉に最初に当たらない、などがあります。種類は「ファウルの種類と判定」でまとめています。

審判がいない対戦では、プレイヤーどうしでファウルを確認するのが基本です。相手のファウルに気づいたら、その場ですぐ、穏やかに伝えましょう。後からまとめて指摘されると、相手も納得しにくくなります。

判断が分かれたときは、言い争いにせず、2人で話し合って決めます。お店の大会やリーグ戦では、決められた審判やお店の人に判断してもらいます。

注意

自分のファウルに気づいたときも、正直に申し出るのがビリヤードのマナーです。相手が気づいていなくても、黙って続けるのはやめましょう。

自分の番になるとき

相手が撞き終わっても、すべての玉が止まるまでは台に近づかないようにします。転がっている玉に触れたり、玉の進路に体やキューが入ったりすると、ゲームの結果が変わってしまうからです。

玉が止まって、相手の番が終わったことを確かめてから、台に向かいましょう。相手が入れた玉をポケットから取り出すのも、相手の番が終わってからにします。

また、相手が続けて撞いている間に、自分が次に撞く玉の狙いを台のそばで確かめるのも控えます。狙いを考えるのは、自分の席からで十分です。

よくある質問

友達どうしの気軽なゲームでも気にするべきですか?

おしゃべりしながら楽しむのも、友達どうしのビリヤードのよさです。それでも、相手が構えている間だけは静かにする、というくらいは意識しておくと、お互いに気持ちよく遊べます。友達との楽しみ方は「友達と楽しむビリヤード」でも紹介しています。

隣の台の人が撞いているときも同じですか?

同じです。隣の台の人が構えていたら、その人の視界の中で動かないように気をつけます。台の前でのそのほかのマナーは「ビリヤードの基本マナー10か条」をご覧ください。