台と台の間は「共有のスペース」
ビリヤード場では、台と台の間の通路を、両隣の台の人がそれぞれ構えるために使います。自分の台の周りだからといって、自分たちだけの場所ではありません。
基本的なマナー(隣の人が構えていたら待つ、キューの後ろに気をつける)は「ビリヤードの基本マナー10か条」で紹介しました。ここでは、実際によくある場面ごとに、どう振る舞えばよいかを見ていきます。
構える場所がぶつかったとき
先に構えた人が優先
自分が撞こうとして台の間に入ったら、隣の台の人もちょうど同じ場所で構えようとしていた、ということはよくあります。このときは、先に構えに入った人が優先です。
どちらが先か分かりにくいときは、相手と目を合わせ、手のひらで「どうぞ」と示して譲るのがいちばんスムーズです。言葉にするなら「お先にどうぞ」のひと言で十分です。譲ってもらったら、軽く会釈してから撞きましょう。
譲ってもらったら長く待たせない
譲ってもらった後に、構えたまま何度も素振りをしたり、狙いを考え直したりすると、相手を待たせてしまいます。狙いは台の間に入る前に決めておき、構えたら早めに撞くよう心がけましょう。
キューが隣の台の人に届きそうなとき
台の間が狭く、普通に構えるとキューの後ろが隣の台の人や壁に当たりそうなときは、無理をしないことが大切です。キューを短く持つ、短いキューを借りる、構える向きを変えるなど、周りに当たらない方法を選びます。どうしても狭いときは、隣の人に「すみません、少しだけ」と声をかけてから撞きましょう。
玉が隣の台に飛び込んだとき
強く撞いた玉が台の外へ跳ね、隣の台の上に乗ってしまうことがあります。
自分の玉が飛んでいったら
まず「すみません」と声をかけます。隣の台の玉がまだ動いていたり、相手が構えていたりするときは、それが終わるまで待ってから取りに行きます。隣の台の玉には触れないように、自分の玉だけをそっと拾いましょう。
もし自分の玉が当たって隣の台の玉が動いてしまったら、正直に伝え、元の位置を相手と確かめます。
隣の玉が飛んできたら
自分の台に隣の台の玉が乗ってきたら、こちらの玉が止まってから拾い、相手に手渡すか、声をかけて返します。床に落ちた玉も同じです。返すときに相手の台の上へ転がすのは、相手の玉に当たるおそれがあるのでやめましょう。
ポイント
隣の台の人と少しでも言葉を交わしておくと、こうしたときにお互い気持ちよく対応できます。台に着いたときに軽く会釈しておくだけでも違います。
通路の歩き方と待つ場所
ポケットから玉を取りに行くとき、トイレに行くときなど、台の間を歩く場面は意外と多くあります。
- 隣の台の人が構えていたら、その人の後ろやキューの延長線上を通らず、撞き終わるまで待つ
- 相手が狙っている方向の正面を横切らない
- 自分の台の順番待ちの間も、台の間ではなく、壁際や椅子のある場所で待つ
荷物や上着を台の間の床に置くのもやめましょう。構える人がつまずいたり、踏んだりするおそれがあります。
声と音への配慮
会話の大きさ
仲間と話しながら撞くのは楽しいものですが、隣の台では集中して練習している人もいます。会話は自分たちの台の周りに届くくらいの声にとどめ、大きな歓声を上げるのは控えめにしましょう。
電話とスマートフォン
通話は、台のそばではなく店の外や指定の場所で行います。動画や音楽を音を出して流すのも、隣の台の人には気になるものです。音を出すなら、店のルールを確かめたうえでイヤホンを使いましょう。
注意
隣の台の人のプレーに口を出したり、頼まれていないアドバイスをしたりするのは避けましょう。上手な一打に思わず声をかけたくなっても、相手が撞き終わってからにします。
よくある質問
長い距離を撞くためにレスト(メカニカルブリッジ)を使うと、隣の台にはみ出しそうです
レストは手が届かない玉を撞くための道具で、使い方は「ブリッジ(レスト)の使い方」で紹介しています。レストを使うときは台の短い辺の側から長いキューを伸ばすことが多く、体やキューの後ろが通路側に出やすくなります。隣の台の人が構えていないことを確かめてから使いましょう。
隣の台の人が構えているのに気づかず、目の前を通ってしまいました
気づいた時点で「すみません」とひと言伝えれば十分です。次から、台の間に入る前に隣の台を確かめる習慣をつけましょう。対戦相手に対する立ち位置の考え方は「相手が撞いているときのマナー」も参考になります。