エイミングとは
エイミングとは、手玉をどの方向へ撞き出すかを決めることです。日本語では「狙い」と言うことも多いです。
エイミングには、2つの要素があります。
- どこを狙うか: 的玉をポケットに入れるには、手玉を的玉のどこに当てればよいか
- どう見るか: 決めた狙いを、構えて撞くまでの間ずっと正しく保つための目の使い方
1つ目の「どこを狙うか」は、手玉と的玉の重なり方(厚み)の考え方で決めます。これは「狙い方の基本:厚みとは」でくわしく説明します。このページでは、2つ目の目の使い方と、狙いを決める手順を中心に紹介します。
構える前に、立って狙いを決める
狙いは、構えてから探すのではなく、構える前に立った姿勢で決めるのが基本です。立っているほうが台全体が見渡せ、玉の位置関係をつかみやすいからです。
- 的玉の後ろに立ち、的玉からポケットへの線を確かめる
- その線の延長上で、手玉を当てる点を決める
- 手玉の後ろへ回り、手玉からその点への線を確かめる
- 線を目で保ったまま、その線の上に体を入れて構える
4の構え方は「正しい構え方(スタンス)」で説明している手順と同じです。ポイントは、立った位置から線を見失わずに構えまで持っていくことです。構えた後に体をひねって狙いを合わせ直すと、キューの線と体の向きがずれてしまいます。
ポイント
構えてみて「狙いがずれている」と感じたら、構えたまま直さず、いったん立ち上がって手順1からやり直しましょう。やり直すのは恥ずかしいことではなく、上手な人ほど当たり前に行っています。
構えてからの目の動かし方
構えたら、目は次のように動かすのが一般的です。
| タイミング | 見る場所 | 確かめること |
|---|---|---|
| 素振りの間 | 手玉と的玉を交互に | キューの先が手玉の撞点に向いているか、線が的玉の当てる点に向いているか |
| 引き終わり | 的玉の当てる点 | 視線をここに固定する |
| 撞く瞬間 | 的玉の当てる点 | 手玉を見ずに、狙いの点を見続ける |
素振りの間は、手元(手玉)と狙う先(的玉)を何度か見比べます。どちらか片方だけを見ていると、もう片方のずれに気づけません。
撞く瞬間は、的玉の当てる点を見る人が多数派です。遠くの目標を見て投げるとボールがそこへ向かいやすいのと同じで、最後に見ている場所に向かって体が動きやすくなるからです。なお、撞く瞬間に手玉を見る人もいて、どちらが正しいという決まりはありません。初めは的玉を見る方法から試してみるとよいでしょう。
どちらの方法でも、撞いた後も目線を動かさないことが大切です。目が手玉を追いかけると、頭が動き、キューの向きも変わってしまいます。
利き目と頭の位置
手と同じように、目にも利き目があります。利き目によって、キューの線がまっすぐに見える頭の位置が少し変わります。
利き目は次のように確かめられます。
- 両手の親指と人差し指で小さな三角の窓を作り、両目で遠くの目標を窓の中に入れる
- 片目ずつ閉じてみる
- 目標が窓の中に残って見えるほうの目が、利き目です
構えたとき、キューをあごの真ん中の下に置く人が多いですが、利き目の下に寄せたほうが線がまっすぐに見える人もいます。手玉だけを撞いて、狙った方向へまっすぐ転がる頭の位置を、少しずつずらしながら探してみてください。
注意
頭の位置を変えるときは、一度に大きく動かさず、少しずつ変えて確かめましょう。また、頭の位置を決めたら毎回同じにすることが大切です。日によって位置が変わると、まっすぐに見える線も毎回変わってしまいます。
狙いが合わないときは
狙いが外れる原因は、エイミングそのものではないこともあります。
- 手玉が狙った方向へ転がっていない: 狙いではなく、ストロークが曲がっている可能性があります。「ストロークをまっすぐ出すコツ」で動きを確かめましょう
- 手玉はまっすぐ転がるのに的玉が入らない: 当てる点(厚み)の見積もりがずれている可能性があります。「球の見え方と厚みの練習」が参考になります
手玉だけを撞いてまっすぐ転がるかを先に確かめると、どちらが原因かを切り分けやすくなります。
よくある質問
メガネをかけていても狙えますか?
狙えます。ただ、構えて頭を下げると、レンズの上の縁から的玉を見ることになり、見え方がゆがむことがあります。くわしくは「目が悪くてもできる?メガネでのコツ」を参考にしてください。