マイキューは急がなくていい

ビリヤードを始めたばかりのうちは、お店のキュー(ハウスキュー)で十分に練習できます。フォームが固まっていない時期は、自分に合うキューがどんなものかもまだ分かりません。最初は、ハウスキューの中から撞きやすい1本を選ぶことに慣れましょう。選び方は「ハウスキューの選び方」で紹介しています。

買いどきのサイン

次のような気持ちが出てきたら、マイキューを考えてよい時期です。

マイキューのいちばんのよさは、いつも同じ道具で撞けることです。重さ・太さ・タップの状態が毎回そろうので、うまくいかなかったときに「キューのせいか、自分のせいか」で迷わなくなります。タップを自分好みの状態に保てるのも利点です。

一方で、持ち運びの手間や、タップの手入れ・交換、保管の気づかいも自分で引き受けることになります。そこまで含めて楽しめそうか、考えてみましょう。

最初の1本の選び方

まずはプレイキューを1本

キューには、ふだんの1打に使うプレイキューのほかに、ブレイク(最初の1打)用のブレイクキュー、手玉を跳ばすためのジャンプキューなどがあります。WPA(世界プール・ビリヤード協会)が定める世界統一ルールでも、試合中にこれらを持ち替えることが認められています。ただ、最初に買うのはプレイキュー1本で十分です。ブレイクはプレイキューで撞いてもかまいません。

重さ

ハウスキューで使い慣れた重さを基準にします。いつも19オンス(約540g)前後で撞いているなら、その近くを選ぶと感覚の違いが小さく、すぐになじみます。

シャフト

シャフト(キューの前半分)は、大きく分けて次の2種類です。

種類 特徴
木のシャフト 昔から使われている、メープルなどの木製。手応えが柔らかく、ハウスキューに近い感覚
ハイテクシャフト 先のほうを軽くするなどの工夫で、ひねり(左右の撞点)を使ったときに手玉が狙いから横にずれにくくしたもの。木製とカーボン製(炭素繊維)があり、カーボン製は反りや湿気の影響を受けにくく手入れが楽

ハイテクシャフトの横ずれの少なさは、ひねりを使うようになると違いを感じやすくなります。初めての1本は、ハウスキューに近い感覚で撞けるかどうかを重視しましょう。

タップとグリップ

タップには、柔らかめ・中くらい・硬めがあります。柔らかいほど手玉に回転をかけやすく、硬いほど形が崩れにくく長持ちします。迷ったら中くらいの硬さが無難です。タップは後から交換できるので、最初からこだわりすぎなくても大丈夫です。手入れと交換については「タップの手入れと交換時期」で説明しています。

グリップには、麻などの糸を巻いたもの、革を巻いたもの、何も巻いていないものがあります。手汗をかきやすい人は糸巻きが握りやすいと感じることが多いです。

値段の考え方

キューの値段は、入門向けの手頃なものから、職人が手作りする高価なものまで幅があります。値段の差は、木材や装飾、作りの手間などによるところが大きく、高いキューを買えば上手くなるわけではありません。

予算を考えるときは、キュー本体だけでなく、持ち運び用のケース、自分用のチョーク、タップの手入れ道具なども必要になることを含めておきましょう。最初の1本は、無理のない範囲で、長く使えそうなものを選ぶのがおすすめです。

ポイント

同じ型のキューでも、1本ずつ重さや手応えが少しずつ違います。可能なら、カタログや通販の写真だけで決めず、実際に手に取って選びましょう。

買う場所と試し撞き

キューは、ビリヤード用品店のほか、用品を扱っているビリヤード場や通販でも買えます。用品店やビリヤード場では、試し撞きをさせてもらえることもあります。

周りに長く続けている人がいれば、相談してみるのもよい方法です。使っているキューを1回撞かせてもらうと、重さやシャフトの違いを体感できます。

注意

中古のキューを選ぶときは、反り・ジョイントのがたつき・シャフトの傷・タップのすり減りを必ず確かめましょう。見た目がきれいでも、反っているキューはまっすぐ撞けません。

よくある質問

買ったキューはどう保管すればいいですか?

ケースに入れて、直射日光や高温になる場所(夏の車内など)を避けて保管します。壁に斜めに立てかけたままにすると反りの原因になります。使った後はシャフトの汚れを乾いた布でふいておきましょう。

左利きの人は専用のキューが必要ですか?

キューに右利き用・左利き用の区別はありません。そのまま使えます。