グローブは何のためのもの?
ビリヤード用のグローブは、キューを支える手(ブリッジを作る手)にはめる手袋です。右利きなら左手にはめます。よく見かけるのは、親指・人差し指・中指を覆い、薬指と小指を出した形のものです。キューが触れる部分だけを覆う作りになっています。
グローブの役目は、キューを滑らかに前後させることです。素手のブリッジでは、手汗や湿気でシャフト(キューの前半分)が肌に引っかかり、撞く途中でキューの動きが一瞬止まったり、まっすぐ出なかったりすることがあります。滑りのよい布でできたグローブをはめると、この引っかかりが起きにくくなります。
WPA(世界プール・ビリヤード協会)が定める世界統一ルール(以降 WPA ルール)でも、グリップやブリッジの手の働きを助けるためにグローブを使うことが認められています。
初心者に必要?
結論から言うと、無くても始められます。始めたばかりのうちは、構えやブリッジの形を覚えることが先です。服装と持ち物の記事「服装と持ち物(手ぶらで行ける?)」でも、グローブは慣れてからでよいと紹介しています。
一方で、次のような人は早めに試してみる価値があります。
- 手汗をかきやすく、撞いているうちにキューが引っかかる
- 湿気の多い季節や、長時間撞いたときに滑りが悪くなる
- ハウスキューのシャフトのべたつきが気になる
- クローズドブリッジ(人差し指でキューを囲む形)で、指の輪の中の滑りが悪い
逆に、素手でキューが滑らかに動いているなら、急いで買う必要はありません。グローブをはめると、指先でキューを感じる感覚が少し変わるので、素手のほうが好きという上級者もいます。
選び方
| 見るところ | 選び方 |
|---|---|
| 左右 | ブリッジを作る側の手に合うもの(右利きなら左手用)。両手兼用で裏返して使える作りもある |
| 指の形 | 3本指を覆う形が一般的。指先まで覆うもの、指先が出るものもある |
| サイズ | 手にぴったり合うもの。ゆるいと布が余ってしわになり、キューが引っかかる |
| 素材 | 伸縮性のある薄い化学繊維が多い。蒸れにくさや手触りで選ぶ |
いちばん大切なのはサイズです。ブリッジの形を作ったとき、親指と人差し指の付け根あたり(キューが乗るところ)に布のたるみが無いかを確かめましょう。ビリヤード場によっては、グローブを販売していたり貸し出していたりすることもあるので、まずはそこで試してみるのも手です。
ポイント
グローブをはめたら、オープンブリッジとクローズドブリッジの両方を作ってみて、キューが引っかからずに滑るか確かめましょう。ブリッジの作り方は「ブリッジ(手の形)の作り方」で紹介しています。
グローブを使わないときの対策
グローブを持っていないときや、はめたくないときは、次の方法でも滑りを保てます。
- こまめに手をふく: ハンカチやおしぼりで、ブリッジの手の汗をふき取ります
- シャフトをふく: 乾いた布でシャフトの汚れや汗をぬぐうと、滑りが戻ります
- ハンドパウダーを使う: 手の滑りをよくする粉を置いている店もあります。WPA ルールでも、適量であれば使ってよいとされています
注意
ハンドパウダーは付けすぎると、台のクロス(台に張られた布)やキューに粉が付いて汚れます。少量を手になじませ、余分な粉ははたいてから構えましょう。タップに付けるチョークとは別の道具なので、取り違えないようにします。
洗い方と替えどき
グローブは汗を吸うので、使い続けると滑りが悪くなります。ときどき手洗いして、陰干しで乾かしましょう。洗い方は製品の表示に従ってください。
キューが乗る部分の布が薄くなったり、毛羽立ったり、穴があいたりしたら替えどきです。すり減った部分がキューに引っかかるようになると、グローブを使う意味が薄れてしまいます。
よくある質問
キューを握る手にもはめたほうがいいですか?
一般的には、ブリッジを作る手だけにはめます。握る手(グリップの手)の汗が気になるときは、手をふく、グリップに糸を巻いたキューを選ぶなどの方法があります。
指や手が痛くなるのもグローブで防げますか?
ブリッジの手がこすれて痛む場合は、やわらぐこともあります。痛みの原因はほかにもあるので、「爪や手が痛くなるときは」もあわせて読んでみてください。